椿

日の出る国と言われる日本。

日本はとても美しい。

しかし、美しくも神秘的で古代より鑑賞されて来たこの植物のある一面には
日本人の誰もがまだ気付いていないと思うに至りました。

椿の実
椿の花は古き茶人に愛され、また万葉集に歌われるなど日本人にとって馴染みの深い花であると聞いています。しかしながらその実については伝統的な椿油として利用されているに留まっています。
実は硬い殻を身につけながら花が落ちるのを待っています。そして花は落ちて後に殻は三つのまるで花びらのように開きます。
私はその殻を採取しました。その形はとてもエレガントで興味深いものであり尚且つそれは漆を用いるのに充分な強度を持つためいい仕事が出来ると確信しました。私はその美しい椿の新たな一面を日本の美しさとして世界の皆さんにもっと知っていただきたいと考えました。